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宇都宮動物園~キリンの歴史~

こんにちは🦒べしこです♪
こちらの"note"では、「はじめまして」になります‼️これから、よろしくお願い致します🙇‍♂️

現在、クラウドファンディングでは、アミメキリンの家族のために寝室の増設に挑戦中です✊🏻✨

以前、アメブロで投稿した記事ですが、宇都宮動物園のキリンたちのことをもっと知って好きになって頂きたいなと思い加筆修正しました‼️

今回、べしこが記者になり切って、アミメキリンの担当飼育員に「宇都宮動物園のキリンの歴史」についてインタビューしました🎤

まずは、3月20日に30歳となったハツカ(1993年3月20日生まれ)と、間もなく5月に22歳を迎えるメイ(2001年5月19日生まれ)を紹介します♪

ゴツゴツ隆起したオシコーンが貫禄を醸し出すハツカ。カッコイイ…

メイ。

食べることが大好きです🥕🌱

メイに発情がくると、ハツカはそわそわ💦💦
ご飯を食べる間も惜しんでメイの後ろにぴったりくっつき、タイミングをはかって乗ります!!

この2頭から10頭の子どもたちが生まれ、他の動物園に旅立ち、たくさんの家族を築いてきました。

子だくさんで賑やかな宇都宮動物園のキリン舎ですが、こうなるには色々な苦労もあったということで、担当飼育員に色々教えてもらいました♪♪

べしこ:「キリンを担当してどのくらいですか?」

担 当:「大体、40年くらいかな。」

べしこ:「メイとハツカの間にはたくさん子どもが生まれ、繁殖は順調ですね。メイはフロリダ州のライオンサファリ出身ということですが、入園当初のことを教えて下さい!」

担 当:「1997年、ハツカが4歳の時、お嫁さん候補として国内の動物園から雌のキリンがやってきたんだけど、ハツカが8歳の時に相手の子は誤嚥性肺炎で亡くなったんだ。当時、国内の繁殖できる雌キリンは減っていたため繁殖適齢期にきていたハツカのお嫁さんが中々見つからなくて…そんな中アメリカのライオンサファリから1頭、譲って貰えることに決まったんだよね。入園予定のキリンを自分の目で確認しないのは嫌だったので、フロリダ州まで見に行ったんだよ。」

べしこ:「アメリカまで行ったんですね!メイを選んだ決め手は何ですか?」

担 当:「たくさんのキリンがいたけど、2頭から選んで、と言われてね。当時、よく知っていた人から胸が厚い方がいいよ、と言われてたので少しでも胸が厚い方を選んだら、それがメイだった。結果として、繁殖成績はとても良かったな~ 」

胸が厚い方が良い、というのはそういう話だったということですが、胸腔の広さは呼吸に関係すると思うので、心肺機能が強い可能性を考えてのことかもしれません。(べしこが勉強不足なので、後で時間がある時に文献捜して勉強しなくては५✍⋆*)

べしこ:「メイが来る前はどうだったんですか?ハツカは宇都宮動物園生まれですが、兄弟はいたのでしょうか?」

担 当:「1974年にアフリカから来園したタカコ、ハナコ、ジローの3頭のキリンがいて、タカコとジローの間には3頭、ハナコとジローの間にも2頭の子どもが生まれてるんだけど、他の動物園に出園したり 、亡くなったり。この時、自分はまだキリンの正担当ではなかったので、詳しくはないんだけど…。」

べしこ:「ハツカが生まれる前のことですね!」

担 当:「それで、1980年にジローが亡くなってからはタカコとハナコの2頭になってしまったので、1983年にタカコを上海に送り出して同年にアフリカからハナコのお婿さんとしてゼン(後のハツカの父親)がやって来たんだよ。入園時のゼンは5歳だったんだけど、その2年後の1985年にハナコとゼンの間に子どもが出来た。生まれたのは雌キリンが多かったかな。」

ハナコとゼンの間には6頭のキリンが生まれ、各地に旅立ちました。ハツカはこのペアの5頭目の子どもで、唯一の雄ということです。
そしてハナコは1996年、27歳で亡くなりました。

べしこ「ハツカは30歳になりましたが、ハナコも長寿ですね!」

担当「キリンの雌ってね、1頭になるとそわそわすることが多くて…タカコを送り出した後はあまり落ち着いて眠れてなかったのか、夜に様子を見に行った時も立っていたし、屋外展示場でも座って寝ていることがあったんだよ。ゼンがやって来た時、ハナコはゼンの顔を舐め回していたね。嬉しかったんだろうなぁ。飼育下のアミメキリンだと寿命は23歳位が多いんだけど、ハナコも27歳で長生きだったなぁ。」

べしこ「ハナコとゼンの世代からメイとハツカの世代へ、ですね!」

ハツカが1993年に誕生し、1995年にもう1頭生まれましたが(生後2日で死亡)、この子がハナコの最後の子となり、翌年1996年にハナコは亡くなりました。そしてゼンは2001年、23歳で亡くなります。

担当「ハツカのお嫁さんを迎えたけど、繁殖が上手くいかなくてね…。最後に赤ちゃんが誕生してからメイとハツカの間に子どもができる(2006年)までの約10年は長かったな…。」

べしこ「2018年にはテキサス州からテリーがコウメのお婿さん候補としてやって来たので、今後が楽しみですね♪」

テリーは草食系男子で、コウメへの執着心に欠ける所を少し心配していましたが、昨年3月31日にテリーとコウメの間に"わらび"が誕生しました💓

さて、雌の発情は見逃さず、グイグイいっていたハツカですが、ここ最近はそんなハツカも歳を重ねてきたなと感じることが多くなってきました。
わずか数センチの段差を怖がって立ち往生したり、テリーを避けたり…(オス同士の激しいネッキングをすることはありませんが、以前はテリーを適当にあしらっていたのがテリーの方が少しずつ強くなり始めました)。
お互いの顔が見えなくなると不安を感じてそわそわし出すキリンたち。みんなでいることは刺激を与え合い、良い関係を築いているのだと思います。「群れ」という関係性を保ちながら、穏やかに過ごしていけるように、我々飼育員は頑張っていきたいと思います‼️

今日はインタビュー形式でキリンの歴史ついてお伝えしました🎤🦒🦒🦒🦒🦒🦒🎤
宇都宮動物園のキリンたち、"ハツカ" "メイ" "コウメ" "春香" "シュウレイ" "ミナミ" "テリー" "わらび" をよろしくお願いします😆

【宇都宮動物園 基本情報】
〒321-2115 栃木県宇都宮市上金井町552番地2
TEL 028-665-4255
営業時間
 通常期間(3月1日~11月30日) 9:00~17:00※最終入園16:30
 冬期期間(12月1日~12月28日)9:00~16:30※最終入園16:00
     (1月11日~2月28日)9:30~16:30※最終入園16:00
     ※土・日・祝は9:00~16:30※最終入園16:00
     ※年末年始営業時間は公式サイトよりご確認ください
 休園日 年中無休
公式サイト https://utsunomiya-zoo.com/


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